成田空港→インド・コルカタ空港

準備もほどほどに、いよいよ出発!

…と言いたいところですが、リアルタイムでは既に出発してから1ヶ月経ってます。。

ので、色々端折りますがご容赦ください。。

遅延気味の成田エクスプレスに焦りながら空港へ向かい、なんとか成田空港を出発。まずはスリランカ・コロンボ空港でトランジットです。

スリランカって何があるんだろう、と思うこともなくトランジットの時間は過ぎていきました。

なぜなら間違えてwifiがあるらしいトランジットエリアを出てしまい、負け戦の交渉を繰り返していたから。何とかwifiエリアまで逆流してやろうかと旅の始まり(始まってもいない?)から交渉に交渉を重ねました。

3人ほどの番人を説き伏せ、なんとかイミグレーションまでたどり着き、wifiが使えるらしいエリアはもう目の前です。

最後の関門、L字になっているイミグレーションカウンターには全部で2人しか係員がおらず、しかも2人とも隣り合わせて固まっています。なので、L字の片方の辺はがら空き。当然、係員はトランジットエリアに向いているので逆流しているこちらの存在には気付いていません。

「これはいける!」と思いましたが、ここで何も言わずに入ったら後々面倒になりそうだなと思ったので、交渉することに…当然ながら撃沈しました。

今思えば、こっそり入っても良かった気がしますが…どうなんでしょう…。とりあえず空港内の遡上は諦め、小腹がすいてきたので売店でサンドウィッチを買うことに。しかし意外と高い。4ドルくらいしました。そこでもらったつまようじが下の写真。ハンドメイド?と問いかけたくなるくらい先端は鋭く、しかもコシが強かったです。

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コロンボ空港の売店でもらったつまようじ。日本のものより先端が鋭いです。

とりあえず売店のおばちゃんを写真におさめると、早速「ここに写真送って」と住所が書かれた紙を渡されます。感じの良いおばちゃんでしたが、ちょっと先の話すぎて確約できませんでした。(できる限り送りたいとは思います。)

のちに同じ宿で知り合うT夫妻から、スリランカの偉大な建築家、ジェフリーバワの名前を聞かされてジェフリーバワ設計のホテルとか見たかったな~とこの記事を書きながら思いましたが、空港から結構離れた場所にあるのでどのみち無理だったか…。

長めのトランジット選んで一泊だけバワ設計のホテルに泊まる、てのもアリでしたね。まあ思いついたとしても自分一人では豪華すぎて泊まらないと思いますけど。またの機会にとっておいたということで。

腹ごしらえをして、すこし休憩したらちょうどよい時間に。いよいよ、この旅路の最初にして最大の関門、インドへ。スリランカはインドの離れ島のような場所にあるので、すぐ着きそうです。

インドのコルカタ空港に着いた途端、じっとりとまとわりつくような暑さが…
というのを期待していましたが、割とカラっとしていて感じの良い暑さです。

到着した航空機内から空港を見ると、一層分の高さのコンクリートの土台上に縦方向に反り返ったガラスのボリュームが乗っているのが見えます。反り返っているガラスは、内部に張り巡らせた鉄骨トラスのせいか、重厚(立体的)に見えました。混沌としたインドに根差した力強さ、みたいなものを勝手に想像したように思います。(写真撮ってないので曖昧ですが。)

続いて、入国審査あったかな?というくらいあっさりイミグレーションを通過し、ターンテーブルに到着。空間が縦へ一気に吹き抜け、天井には文字がテキスタイルパターンのように敷き詰められています。瀬戸内国際芸術祭のハイライトのひとつでもある「男木島の魂」をそれとなく思い出しました。見返してみるとそれほど似てないんですがなんとなく。

天井の文字について通りすがりのインドの人に聞いてみたら、「ヒンディー語ではない」とだけ言われました。

ほんとに知らないのかな!?って最初は疑問に思いましたが、コルカタは隣国のバングラディシュと同じ「ベンガル地方」とされているので、ベンガル語の文字かもしれません。一般的な言語とされるヒンディー語も、南部の地域などに行けば話せない人が多いらしく、この天井の文字が読めないのも無理からぬことかもしれません。

天井は滑走路方向に向けて緩やかに高くなっており、空の旅への期待感を煽っているような雰囲気です。ライン上に設けられたトップライトがそれを強調させています。

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ライン上のトップライトと天井の文字。インドへの警戒心からかターンテーブルの写真は未撮影…。

ターンテーブルエリアを抜け、外部に面したエリアに。ところどころ高さを抑えた天井が設けられ、緩やかに空間を分割しているような印象。高さの異なる天井は、どちらも格子状になっています。そこにも文字が配置され、歩きながら見ていると文字が浮かび上がってくるようです。

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格子状の高い天井、低い天井。ライン照明の配置意図は不明。左奥は出発ロビーへ通じる階段とエスカレーター

全体的に閉じた壁をなるべく用いず、空間の多くをガラス(透明、すりガラス)で仕切っており、別の空間を排除しないような意図を感じます。実際には壁で区切っている中2階的な部分も、低い天井と一体化させていて存在感を消しています。機能上の理由もありそうですが、信教の自由を提唱する国の指針、思想なども関係しているのでしょうか。

外部に面した壁は全面にガラスが用いられています。枠が太いのと、ガチガチにトラスが組まれているので無骨に見て取れますが、それでいて自由な弧を描いており、そのアンバランスさによってダイナミックな動きを感じさせる意図があったのかもしれません。

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緩やかにうねるファサードのガラスと天井の文字

空港に入って左手には、2階へ上がる階段とエスカレーターがあり、すぐにセキュリティチェック用のゲートがあります。その先が出発ロビーとなっており、到着ゾーンとはっきり分かれた動線なのでわかりやすいです。出発ロビーの手前にはセキュリティゲートとチェックする人がいるだけで、明確な仕切り(閉じた壁など)はありません。空間同士がつながっているように感じますが、全体をひと続きの空間として見渡しやすいので、大きなサインがなくても把握できるように感じました。迷うことも少なそうです。

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2階のセキュリティゲート手前から出発ロビー方向

我々日本人からすれば衛生面に不安を感じさせるインドですが、ひとまずこの空港はとても清潔です。スリランカのコロンボ空港に比べても明らかにきれい。建物の新しさだけではなく、ゴミや埃、ハエの有無なども含めて。初めてのインドでここで降り立ったら完全に油断するレベルです。そんな感じで外に出ることに若干ビビりつつ、空港内を見て回りました。初インドへの期待と不安が入り混じる心境…それに、一応最初の建築なので、はやる気持ちもあって必要以上にうろついてしましました。

階段
手すりも太く、ゴツい感じです。階段側面はスパッと切りっぱなしになっていました。豪快。

その他、空港内の店舗はというと、整然とした空間に見合う少なさ。というか、がらんとしていて少し寂しい。外出る前に気持ちを落ち着けたいというのもあり、ちょっとお茶でもしようかな~と手軽に休憩できそうな店舗を見て回ることに。カジュアルな感じの店舗に目をつけ、値段を確認すると、

「coffee 140RS」

…1RS≒1.6円だから…220円くらい?

…思いのほか安くない。。

ってことでやめて空港外で売ってるコーラ600mlペットボトル(40RS≒65円)を買いました。

事前に調べた限り、日本に比べかなり物価が安いイメージだったので、コーヒーの価格見たときの衝撃たるや。この先のインド滞在を考えるとちょっと焦りますわ…。

後で知りましたが、空港内や一部のこぎれいな飲食店では、価格帯が非常に高いがその分居心地も良い(落ち着ける)ということのようで、「居心地代」というものが、わかりやすく表れています。インドの人がどう思っているかは確認してないのでわかりませんが。

ともあれ、まだ経済格差が大きいと感じるインドにおいて、利用する人が少ないからこそ店舗も限定的。そのため、大衆的な店舗との価格差を見ると驚いてしまいます。ほんと嘘でしょっていうくらい違います。消費税も5重くらいにとられます。

ただ、日本で言うなら、スタバの ~フラペチーノ一杯の値段で牛丼チェーンで食事ができる、みたいな感じと思えば、それほどたいしたことではないようにも感じます。

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インドのスタバ的存在「BARISTA」。エアコンも効いていて外とは別世界。1回の食事(大衆食堂)の2~3倍の価格でフローズンやサンデー風のコーヒーが飲めます。

大衆食堂だと長居するには向かないけれど安く、こぎれいな飲食店の半額以下で食事できちゃいます。そして食事以外は買って持ち帰るかその場で立って飲むような、屋台や売店形式の店舗(商店)が圧倒的多数。というかそれ以外ほとんど見ることはないです。

あ、でもチャイは結構座って飲みますね。その場合は道の端とかに置かれた、趣のあるテーブルとイス、ベンチになりますが、木陰に陣取られていたりすると、とても心地よいです。座っていると声をかけられまくることも少なくないので、のんびりできないことも多々ありますが。

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外でいただくチャイとサモサ。計25ルピー(40円)程度。

観光客にとって、道端に座ってチャイを飲む時間は、インドで唯一落ち着ける路上の空間だと思います。それ以外は何かを売り込まれ続けます。しんどくなったらチャイ屋からチャイ屋へ渡り歩くのが得策です。

チャイを飲みながら路上を見ていると、少し視野が広がる(気がする)ので。

インドでは都市部でもローカルタウンでも、チャイ屋さんを含め様々な路上の商いを見ることができます。今は道端で屋台・露店などを出してモノを売る行為に警察・行政等の許可がなくても、暗黙の了解のような感じで営業しているように見えますが、都市化が進み、路上販売のようなゆるい空間が認められなくなったとき、どう営業の形態が変化していくのでしょうね。多分200年後くらいの話だと思うので、自分がそれを目にすることはなさそうですが。

とにもかくにも、インド初上陸。暑さもそれほどではないと感じます。

…まあ、すぐに認識の甘さを思い知ることになるのですが。